板チョコの型を自作する

QUEEN’S JET(クイーンズジェット)オリジナルの板チョコレートを本格的に作るべく計画をたてました。
板チョコは商品としてはシンプルですが形状が大切。
よくあるイメージでは長方形。以前カカオの収穫から60日という短期間でチョコレートに仕立てられる[60DAYS]というチョコレートで板チョコを作りました。
その時はオーソドックスな長方形の形を選びました。

60DAYSに関しての記事はこちら

今回もチョコレートの型はオリジナルでデザインします。

3Dモデリングのソフトを使いああでもない、こうでもないと試行錯誤し正方形の形状でデザインをしました。
そのデザインを元に3Dプリンタでプリントしたものがこちら。
こちらがオス型になります。

綺麗に見える表面も小さな凸凹があります。
水に濡らしながら耐水のヤスリで綺麗に磨いていきます。
実に時間のかかる作業。でも、これを怠ると板チョコの表面に綺麗な光沢が出ません。
頑張って長時間磨きました。

そのオス型を真空成型機という機械の上に載せます。
この機会は上部に強力なヒーターがあり、セットしたPET素材の板を溶ける寸前まで熱します。
そして、PET素材が柔らかくなったらオス型の上に密着させ空気を吸い出し真空状態にして密着させます。

柔らかくなったPET素材がオス型に密着した状態がこちら。

オス型の形状を正確に型取ります。
オス型を外して適当な大きさにカット。するとこのような透明の型が完成します。

ここにチョコレートを流し込み冷やし固めるとオス型の形状と同じ板チョコが完成します。

このような作業を経て完全社内製の簡易型が完成します。
自社内でこのような作業を一貫して行えるお店は非常に少ないと思います。
通常は何十万円もかかってしまう型製作を早く安価に仕上げられるメリットがあります。

これにより、ゆくゆくはお客様のお名前やメッセージを入れた板チョコを作ることも可能となります。
結婚式のギフトなどにも最適ですね。

さあ、オリジナルの板チョコ完成しました。
近々皆さんのお手元にもお届けできるようになりますので、もうしばらくお待ちください。
ひとまず3種くらいの板チョコを作ります。WEBはもちろん店舗でもご購入いただける予定です。
是非続報をおまちください。