イギリスの伝統菓子を作る(中)

「イギリスの伝統菓子を作る(上)」にてバットに流し固めたファッジ生地をカットしていきます。


5cmの長さで1cmのピッチでカットしていきます。
当然ですが、これは全て手作業。スタッフが慎重にカットしていきます。

さあ、カットできましたよ。

通常のファッジであればこれで出来上がりとなりますが、QUEEN’S JET(クイーンズジェット)はチョコレートテイラー。
これをチョコレート菓子に仕立てていきたいと思います。

QUEEN’S JETにはエンローバーと呼ばれるチョココーティングのマシンがあります。
手で一つ一つチョココーティングをしていくよりも効率的で、綺麗に、均一にチョコレートコーティングをするために必須のマシンです。
右手にあるコンベアにさきほどカットしたファッジを並べます。

そして、コンベアをスタートすると。。。

左に向かってファッジが流れていきます。
すると現れるチョコレートのカーテン。ファッジはこのチョコレートのカーテンを潜っていきます。
それによりファッジの表面がチョコレートで包まれます。

チョコレートのカーテンを潜った後にブロワーと呼ばれる風の吹き出し口の下を通過していきます。
この風が余分なチョコレートを落とし、表面のチョコレートをほどよい厚さに調整してくれます。

そして、さらに左手に流れていき、紙の上に乗せられていきます。
とっても便利なマシンでしょ?
ラボの温度は年中20度以下。この状態で紙の上に載せられたチョココーティングされたファッジはものの10分で手で触れるくらいに硬化していきます。

さあ、どんどんできていきますよ。
この工程は日によってはご来店時に見ていただけるようになるかもしれません。
どれだけの時間見ていても本当に飽きないですよ。
ご来店時にこの作業を行っていたら是非ご覧ください。

出来上がったファッジのチョココーティングをカットするとこんな感じです。
ザクザクとしたファッジの周りにうっすらとスイートチョコレートがコーティングされています。
一口食べるとパリッとチョコが割れてなかからザクザクとしたファッジが現れ、バターとクリームのコクが口いっぱいに広がります。
甘いけど、一度食べたら止まらなくなります。

さあ、この後は包装です。
それでは「イギリスの伝統菓子を作る(下)」
をご覧ください。