クイーンズジェットの心臓部

今日は何やら朝から、大きなトラックがお店の前に停まっています。
大きな機械が次々とQUEEN’S JET(クイーンズジェット)に運び込まれます。

これはいったい・・・

そうなんです。
待ちに待ったこの機械たちはQUEEN’S JETの心臓と言っても過言ではないほど大切なものなのです。

そう、これはイタリア製のチョコレートテンパリングマシンです。
テンパリングという言葉を聞いたことがある方も多いかとは思いますが、チョコレートは適切な温度で扱うことにより素晴らしい口溶けを実現することが出来ます。

ただ溶かして固めるだけでは美味しくならないんですね。
テンパリングはある程度の技術が要ることや、大量のチョコレートを使うときには手作業でのテンパリングでは間に合わないことなどからQUEEN’S JETではテンパリングマシンを導入することが前提となっていました。

つまり、これがなければシェルチョコレートケーキは作れません。

ラボに運び込んでメカニックによる最終調整が始まります。
イタリア製ですが、整備は日本の会社がきっちりと担当してくれていますので、安心。
新型コロナの影響で入荷が遅れる懸念もありましたが、予定通り納品してくれました。

タンクにチョコレートを入れていきます。
この量で約12KG
大量のチョコレートです。

QUEEN’S JETではシェルを作るチョコレートをすべてベルギーの「ベルコラーデ」製に揃えています。
素晴らしい口溶けと、カカオの香り、しっかりとした重厚な後味。
ベルコラーデの中にも沢山の種類がありますが、今回は試食して選んだ2種のチョコレートをブレンドして使います。
ブレンドすることで更に味に広がりが出来ます。

充填したチョコレートが溶けてきました。
奥がスイートチョコレート、手間がミルクチョコレートです。
タンクで50度近くに温められたチョコレートは機械の内部を通りながら冷やされていきます。
そして、ノズルから流れ出したときにはテンパリングが完了しているという素晴らし機械です。

滝のように上からチョコレートが流れ続けます。
お店に来ていただくと、このチョコレートの滝をガラス越しに見ていただけます。

さあ、デモンストレーションの始まり。
シェルチョコレートの型にテンパリングしたチョコレートを充填します。
任意のグラムをノズルから出すことが出来とても便利。

型がチョコレートでいっぱいになったら、逆さにして、余分なチョコレートを流します。
すると型の内側に薄いチョコレートのシェル(殻)が出来上がります。
この中にチョコレートケーキを組み上げます。

これがQUEEN’S JETのシェルチョコレートケーキです。

このマシンがあればスピーディーにシェルを作ることが出来ます。
この作業楽しくていつまでも続けていられそう(笑)

しっかりと20度前後の部屋で固めると、型から難なくチョコレートのシェルが外れます。
完全にテンパリングが成功している証拠です。

いやーやっと手に入りました。
テンパリングマシン。

これから、どんどん精力的に試作をしていきます!
その模様はまたブログでお知らせしますね。