テンパリングって。。チョコレートというものを扱う人たち、、それはプロであっても、お菓子作りが好きな主婦の方であっても、バレンタイン前の女子高生であっても、みんなを悩ませるもの、、それは、テンパリングではないでしょうか。。チョコレートは、とにかくやっかいな代物で、「いったん溶けると、毎回、チョコレートに最適な温度調整をしなければならない!」のです。なんで、こんなにやっかいなんでしょうね。。。ちなみに、実はこの温度調整(テンパリング)、チョコレートを最適温度まで上げて、一旦最適温度まで下げて、さらに最適温度まで微妙に上げて、あとはゆっくり冷やして固める。。という。。子供の頃、夏にチョコレートを買って、遊んで帰って、家に帰ったら溶けていた。で、仕方ないので冷蔵庫に入れたら、なんだか、白い粉のようなものがちょこれーとについちゃった!みたいなことってないですか?それが、「テンパリングができてない状態」っていうやつです。家に帰った時に溶けてしまっていたチョコレートを、温度調整をせずに冷蔵庫にいれたので、へんな固まり方をしてしまったんですね。ちなみに、そんな状態でも食べれます。もちろん。ただ、おいしい口溶けがなくなってしまったりするんですよ。。なので、チョコレート専門店として、テンパリングは、命になるわけです。この面倒くさいテンパリングが命。。。はあ〜〜〜〜。

普通ならこんな感じで。ご自宅でやるならこんな感じでしょうか。お店でも新しいチョコレートを試したり、実験したりする時など、少量のチョコレートをテンパリングする場合は、こうやってチマチマしています。とはいえ、シェルチョコレートケーキなど、大量にチョコレートが必要なお菓子ばかりのチョコレート専門店。当然、これでは間に合いませんので、オープン前機械を思い切って購入しました。

わーい!まってました〜〜!というわけで、やってきました。イタリア製の「セルミ」というテンパリングマシーン。

マシーン自体も美しい!小さなラボに、マシーンが搬入されます。メカニックの調整をしてもらい、試運転。オープンまでの長い間、ずっと手作業でテンパリングをとっていたので、本当にマシンが入った時は嬉しかったです!!

上から流れてくるチョコレートは、テンパリングされているチョコレート!なんて嬉しいことか!

お店では、スイート(ダークとも言います)チョコレートとミルクチョコレートをいれたテンパリングマシーンが二代活躍中です。このチョコレートたちも、お店独自のブレンドをしたもの。使用頻度の高いものをテンパリングマシーンに入れています。とはいえ、あまり大量につかわないチョコレートは、やっぱり手作業なんですが(笑)。お店からは2台のテンパリングマシーンくんが、お客様のお買い物スペースから見ていただけますので、ちらりとご覧ください〜